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守備につく張本祥吾主将(左端)=2025年7月7日、ドリームオーシャン、本井宏人撮影
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 (7日、第107回全国高校野球選手権三重大会 津工2―1松阪工)

 両校合わせても9安打の投手戦となった工業高校対決。新ユニホームを公式戦で初めて身にまとった津工が競り勝ち、3年ぶりの初戦突破を果たした。

 「派手やな」「これ着るの?」。鮮やかすぎるスカイブルーに縦じま模様。6月に届いた新ユニホームを見た選手らは、明らかに戸惑っていた。

 新チーム発足後、昨秋と今春は地区予選を勝ち上がったが、続く県大会ではいずれも初戦負け。「何かを変えなければ」。就任2年目の瓦井智大監督は白色だったユニホームの一新を提案し、「目立つことで積極性を」と芝生のもとで映える派手めのデザインを選んだ。「津工」だった胸文字は、筆記体で「Tsukogyo」とアレンジした。

 この試合、一回と三回の守りで、捕手の張本祥吾主将(3年)が好送球で相手の盗塁を阻み、チームを盛り上げた。追いつかれた直後の八回の攻撃では、張本主将が敬遠された後、代打の西森聖弥選手(1年)が1球ごとに変わる監督のサインに反応し、勝ち越しとなるスクイズ(記録は犠打野選)を決めた。

 「新ユニホームは、新しい野球を見せようという提案。プレーでも目立とうと、選手は変わりつつある」と瓦井監督。張本主将は「もう恥ずかしい気持ちは吹っ飛んだ。ユニホーム負けしないように、これからも接戦で守り勝つ津工の野球を見せたい」と決意を新たにしていた。

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