二刀流でいこう! 【野球×漁業】 釜石商工(岩手)堀内駿汰さん

早朝の港で、養殖カキの水揚げ作業をする釜石商工の堀内駿汰さん=2025年6月19日午前5時5分、岩手県釜石市、長野剛撮影

 釜石商工野球部、堀内駿汰さん(3年)の朝は早い。

 リアス式海岸が続く岩手県釜石市。小さな湾の奥にある漁港から6月19日午前4時45分、長さ10メートルほどの漁船が堀内さんを乗せ、波穏やかな海面に滑り出した。

 操船するのは父、慎一郎さん(43)。母親の真美子さん(42)も同乗する。数分で、養殖したカキを沈めた場所に到着。ウィンチで引き上げたカゴを、堀内さんは手際よく淡々と開き、中のカキを取り出していった。

 週に4~5日は家業の漁業を手伝う堀内さん。早い日には朝3時半から海に出る。仕事が終われば7時には登校し、野球部の朝練に参加する。もちろん放課後も部活だ。

 さすがに疲れない?

 「つらくはないです。海の上…

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