能登半島地震などの被災地で活動した経験を持つ看護師から、災害医療の技術や心構えを学ぶ講義が、京都光華女子大学(京都市右京区)であった。看護学科の4年生約90人が指導を受け、けがの程度に応じて治療や搬送の優先順位を判断する「トリアージ」の演習に臨んだ。
8日にあった講義では、能登半島地震や熊本地震、東日本大震災などの被災地で、医療や支援の活動を担った看護師8人が講師を務めた。
学生たちは、講師役の看護師と一緒にトリアージの手順などを確認した後、地震災害を想定した演習をした。
参加した4年の永田梓さん(21)は「目の前の人に対応している間にも、他の人がどんどん運ばれてきて、大変だった。この人に今、必要な看護は何かを見抜く力を磨きたい」と話した。
講師を務めた国立病院機構京都医療センターの救急看護認定看護師・居地篤子さんは「災害はいつ、どこで起こるか、わからない。現場の状況や対応をイメージして学ぶこと、備えることの大切さを知ってほしい」と話した。