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2024年6月14日、ウクライナ中南部ザポリージャ州の前線で無人機(ドローン)を扱うウクライナ軍人=AP
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 米インド太平洋軍のパパロ司令官が今月、米紙ワシントン・ポストとのインタビューで、台湾有事を巡り、米軍が数千の無人機(ドローン)や無人艦を配備し、「無人の地獄絵図」を作り出す戦略を明らかにしました。無人機に詳しい米軍事専門シンクタンク「海軍分析センター」のサミュエル・ベンデット顧問は、「無人機は戦争の概念を変える」と語ります。

 ――無人機は、ロシアが侵攻するウクライナでどのような役割を果たしていますか。

 開戦から数週間~数カ月間、ロシア軍はウクライナ軍による無人機の攻撃を受け、多くの被害が出ました。

 開戦後半年くらいでロシア軍は防空・電子戦システムを充実させ、多くのウクライナ軍無人機を撃ち落としました。このため、ウクライナ軍の無人機はロシア海軍艦艇を撃沈するミサイルを側面支援するなど、ISR(情報収集・警戒監視・偵察)の活動が主になりました。

 ウクライナとロシアの両軍が…

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