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炎をあげて燃える山林=2025年2月22日午後5時49分、岩手県大船渡市、東野真和撮影
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 岩手県大船渡市三陸町綾里(りょうり)の山林で火災が発生し、出火から4日目となる22日も延焼が続いた。市によると、焼失面積は21日午後8時時点で約318ヘクタールとなった。

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 火災は19日午前に発生し、風を受けて飛び火した。標高の比較的高い場所に火が点在し、現場付近には煙が充満して、消火は難航している。県防災課などによると、主な消火作業は空中からの水の散布で、22日は自衛隊、岩手県のほか東京都など3都県のヘリ計9機が散水した。

 集落から200メートル付近まで火の手が迫り、市は20日夜、近くの田浜地域62世帯157人に避難指示を出した。避難所を開設し、最も多い時には18世帯34人が避難した。気象庁によると、現場付近には18日から乾燥注意報が出されている。

8年前に釜石でも

 避難所と自宅を行き来しているという田浜地区の女性は「昨晩には山から火柱が上がっているのが自宅から見えた。息子は消防団員で徹夜で消火活動をしているが、だんだん煙が集落に近づいている気がする」と話した。

 岩手県内では2017年5月、釜石市で山林火災が起き、413ヘクタールが焼失した。

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