スペイン語で「母のため、父のため、私たちの家族のため」と書いてあるボードを持って抗議デモに参加する母親と娘。米移民税関捜査局(ICE)による摘発が移民の家族を引き裂いていると知って、参加を決めたという=2025年6月10日、米ロサンゼルス、市野塊撮影

 米ロサンゼルスで起きた抗議デモは、移民税関捜査局(ICE)による一斉取り締まりが発端だった。「不法移民対策」が看板政策のトランプ政権はICEの拘束目標を引き上げ、強硬な取り締まりが各地で相次いでいることで移民社会の感情は逆なでされている。

 ロサンゼルス市南部の工業地帯にあるアパレル企業の倉庫。ICEが今月6日に実施した一斉摘発の現場の一つだ。

 10日、入り口の門は閉ざされ、人通りはまばら。倉庫前にいた警備員によると、摘発後は操業が停止された。米紙ロサンゼルス・タイムズ(LAタイムズ)は、ここで40人以上が拘束され、ほとんどがメキシコ出身者だったと伝えている。

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米移民税関捜査局(ICE)によって40人以上が拘束されたアパレル企業の倉庫=2025年6月10日、米ロサンゼルス、市野塊撮影

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