小林製薬は2日、「物言う株主」として知られる香港の投資ファンド「オアシス・マネジメント」から株主提案を受けたと発表した。小林製薬の製造した紅麴(こうじ)サプリメントによる健康被害問題の再調査・原因分析や、社外取締役の選任を求められているという。
7月にオアシスが小林製薬株の5・2%を保有したことが明らかになった。その後、11月19日までに7・54%に増やした。
オアシスは11月29日付で、小林製薬に臨時株主総会の招集を請求。請求書では、紅麴問題の「発覚後の経営陣の対応は、著しく不合理」で、事実検証委員会による調査で「原因究明については幕引きを図った」と厳しく批判した。「社外取締役は何ら力を発揮できなかった」とし、紅麴問題の調査役に弁護士、新しい社外取締役に元検事や医師ら3人を選任するよう求めている。
本人たっての希望での「会長室利用」 問題視
また、創業家の小林一雅元会…