韓国の慶尚南道・昌原で2024年2月22日、「民生討論会」に出席した尹錫悦大統領(当時)=東亜日報提供

 大統領を4日に罷免(ひめん)された韓国の尹錫悦(ユンソンニョル)氏は3年足らずの在任中、医療、年金、労働、教育の「4大改革」の推進などを掲げてきた。だが、常に少数与党だったことや、「独善的」と批判される強引な手法があだとなり、ほとんど成果を上げられなかった。混乱や禍根を残したまま、課題は大統領選を経て誕生する次期政権に引き継がれる。

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 尹政権は昨年2月、医師不足を解消するとして突然、大学医学部の定員を大幅に増やす方針を発表した。段階的にではなく一気に約6割も増やす強引な政策に、医療界は「急激な増員は医療の質の低下を招く」などと激しく反発した。

 研修医らが一斉に職場を離れ、医療の空白が生まれたことで、患者が必要な治療を受けられないなどの影響が出た。医学部生らも集団休学で抗議したが、政権は増員数をやや減らしながらも今年の定員増を強行した。

医療改革は振り出しに

 政権と医療界の対立が収まら…

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