独居の高齢者が2050年には1千万人を超えるとされ、孤立対策が喫緊の課題となるなか、「モーニング文化」に着目したユニークな居場所づくりに取り組んでいる自治体がある。
3月の平日、午前9時になると、岐阜県可児市の中恵土地区センターに続々と高齢者が集まってきた。
毎月1回のペースで開催されている「おひとりさまモーニング」だ。
この日の参加者は60代から90代までの12人。参加費100円でコーヒーなどの飲み物、パンとお菓子が用意され、約2時間の間、参加者は思い思いにおしゃべりを楽しむ。
高齢者が集う場は各地にあるが、「おひとりさまモーニング」の特徴は、参加対象が「独居限定」であることだ。
「経験者にしか分からない」
中恵土地区センターの事務員…