Smiley face
写真・図版
イメージイラスト・松本 春乃

 結婚相手を探すきっかけとして、一般的な選択肢になりつつある「マッチングアプリ」。だが、既婚者が独身だと偽り、裁判沙汰になるケースもある。

 「独身のパイロット」だと偽り、「電撃婚したい」などと期待を持たせた既婚の男性に、元交際相手の女性が300万円の慰謝料を求める裁判を起こした。女性を深く裏切ったうそに、男性が支払った代償は――。

 2021年春。結婚相手を探していた当時40代の女性は、マッチングアプリで男性と知り合った。男性のプロフィルには「独身」「バツ1」「子無し」とあった。

 当時はコロナ下で外食はしづらかった。男性は「家は独身寮で女性を呼べない」と説明したため、月1、2回のデートはもっぱら女性の家だった。

 性交渉せずに、会話を楽しむだけの日もあった。「大事にされている」と思えた。

1年以上の交際、発覚したウソ

 男性は「職業はパイロットで…

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