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廃線前の営業車両が今も試乗会で往復約1・8キロを疾走する=2024年5月30日午後2時58分、宮城県栗原市のくりはら田園鉄道公園、山浦正敬撮影
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 木造駅舎から田園の中に伸びる0・9キロの廃線跡。レトロな列車が試乗客を乗せて疾走する。鉄路としてまだまだ「現役」だ。

 くりはら田園鉄道公園(宮城県栗原市)は2007年廃止のローカル鉄道の一部を残した市の施設。車両や線路だけでなく駅舎や待合室にあった地元商店の広告入りの長いすも残す。駅員の制服や資料も歴史を伝えるミュージアムで展示する。

鉱山で栄えた地域の歴史 「くりでん」がつなぐ

 鉄路の保守管理から列車の運転まで一人でこなすのは千田順一駅長(51)。「くりでん」と呼ばれた鉄道の応援団だった縁で廃線跡を生かした公園の運営側に転じた。

 鉄道愛は深い。運転技術だけ…

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