能登で被災した人たちが笑顔になってほしい。そんな思いを持つ埼玉の人や企業が15日、石川県輪島市で花火を上げた。
「5・4・3・2・1」「うわぁー!」
午後7時半、輪島の空に色とりどりの光が瞬いた。輪島市立東陽中学校の校庭は歓声に包まれた。「生きていたから今日、花火を見ることができた。ありがとう」と涙を流す人もいた。
約20分間。およそ250発の花火玉。「輪島の人が少しでも元気になってくれれば」。中学校のある輪島市町野地区の人口は1640人ほど。小さな町の夜空を、そこに暮らす一人ひとりを、花火が照らした。
埼玉から輪島の各地に思いを寄せ続ける人の存在があって実現した花火だった。
震災から1年半、豪雨にも見…