横浜みなとみらいホール(横浜市西区)のプロデューサーで、人気バイオリニストの石田泰尚さん(52)が24日、市立金沢中学校(金沢区)の弦楽部員に演奏を教えた。トッププロの集中力と表現力を間近でみた中学生が得たものとは。
石田さんは川崎市生まれ。国立音楽大学を卒業し、神奈川フィルハーモニー管弦楽団の首席ソロ・コンサートマスターを務める。クラシックからロックまで弾きこなす弦楽アンサンブル「石田組」は「組長」として率いている。ワックスで立てた短髪にサングラス、眼光鋭い風貌(ふうぼう)で人気の演奏家だ。
この日は同校弦楽部の中学2、3年生10人が、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスを手に参加した。部員のほとんどは、中学から弦楽器を始めたという。
石田さんのほかに、石田組のメンバーでNHK交響楽団の第2バイオリン首席奏者の大宮臨太郎さん(44)=横浜市出身=も加わり、ホルストのセントポール組曲などを一緒に演奏しながら、弓の使い方、演奏の心構えなどを教わった。
部員の演奏を聴いた石田さんは「ピチカート、もうちょっとバーンとやってみて。おとなしすぎるね。円を描くように」と手本を示した。部員の音色が変わると「めちゃ、いいと思います」。
間近に迫ったコンクールの課…