片山さんのお店「ラージクマール」のカレー。「辛くない」が売りの一つだ

 「#神戸をカレーの街に」。SNSでこんな発信が広がり続けている。インスタグラムの投稿は2万7千件に上り、神戸のカレーのデータベースと化している。仕掛けたのは、ひとりのカレー店主。その情熱の裏には、「神戸ならではの課題」があった。

 【スパイスやさしめ、辛さひかえめ、たまにピリ辛】

 【神戸の屈指の人気店は超絶美味しかった】

 「#神戸をカレーの街に」で検索すると、店も種類も彩りもさまざまなカレーの動画や写真が目に飛び込んでくる。

 神戸市中央区のカレー店「ラージクマール」やカフェを経営する片山絢一(けんいち)さん(38)が、2017年末ごろから始めたハッシュタグだ。その後、同業者やカレー好きの間で、どんどん広がった。

港町ならではの多彩さ、でも…

 カレーと言えば、有名店がしのぎを削る東京・神田神保町が聖地と言われる。大阪のスパイスカレー文化も注目される。スープカレーなら札幌が有名だろう。

 一方の神戸。港町として海外…

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