53チーム(56校)が参加する第106回全国高校野球選手権山口大会が13日に開幕する。「私学3強」を倒して頂点へ駆け上がるチームは現れるか。注目の投手は。山口県高校野球連盟の役員8人が大会の見どころを語る。(構成・三沢敦)
■座談会の出席者
理事長 山縣大輔さん(防府商工)▽副理事長 河野博文さん(柳井)、東堂昌治さん(下関西)、浅川義光さん(宇部商)▽
常任理事 小谷桂一郎さん(岩国工)、石丸義真さん(防府)、岩城嘉行さん(小野田)、石川裕之さん(豊浦)
Aブロック 昨夏V宇部鴻城優位か
「昨夏王者で秋春と中国大会に出た第1シードの宇部鴻城が優位だ。昨夏の甲子園のマウンドを経験した最速143キロのエース松成を中心に守りが堅い。2番手投手の小林も春の県大会で2度の完封を果たすなど急成長している。二枚看板で勝ち上がると思う。中軸にも力がある」
「今春の8強で第8シードの早鞆が追う形だが、ずば抜けたチームがなく、横一線と言っていい。ただ、宇部工のエース五十嵐は大会屈指の左腕との呼び声が高い。出来次第では上位をねらえる。主将の上戸は2年から主力で、8強に終わった昨夏の悔しさがある。どんなプレーをしてくれるか楽しみだ。3回戦で宇部鴻城と対戦することになれば注目のカードになる」
「甲子園出場回数の多い豊浦や下関商といった伝統校に好ゲームを期待したい。下関商は2年生の多いチームだが、しっかりまとまれば決勝大会に進む力がある」
「1回戦で対戦する宇部西と厚狭はともに粘り強いチームだ。どちらにも勝機がある。勝者が宇部鴻城への挑戦権を得るので注目している」
「山口と萩商工はともによく頑張っている。萩商工は3年生主体。最後の夏に飛躍してほしい」
Bブロック 下関国際・柳井学園が軸
「第4シードの下関国際、第…