三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社が顧客企業の重要な情報を違法に共有していた問題で、三菱UFJ銀行の早乙女実副頭取が朝日新聞のインタビューで、「実態に適した管理体制が不十分だった」と話した。問題発覚後、同銀行の幹部がインタビューに応じるのは初めて。
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この問題で金融庁は6月、3社に対して金融商品取引法に基づく業務改善命令を出した。早乙女氏はインタビュー冒頭、顧客や関係者に謝罪。事態を重く受け止め、銀行と証券の連携のコンプライアンス体制を強化する考えを示した。
「可及的速やかに研修や勉強会などを開き、(経緯や問題点などの)社内周知を徹底する」と述べた。早い時期に事例や実態に即した手続きルールを作るほか、中長期的にはAI(人工知能)などのシステム開発も含め、モニタリング体制の強化を検討するという。
同行は金融庁から24日までに業務改善計画を出すよう求められている。(野口陽)
その他の主なやりとりは以下のとおり。
――今回の問題で金融庁に処…