「令和の米騒動」は、消費者がコメづくりへの関心を持つきっかけになっているようだ。埼玉県内で、農家らが開くイベントが、注目を集めている。
化学肥料や農薬を使わない田んぼが広がる埼玉県小川町下里地区では6月1日、90人を超す人たちが田植えに励んでいた。有機農業に取り組んできた「霜里農場」が、地元の酒蔵と連携して始めた「無農薬で米作りから酒造りを楽しむ会」のイベントだ。
定員80人だが、今年は応募の出足がよく、例年より3週間ほど早く募集を締め切ったという。農場を経営する金子宗郎さん(53)は、「最近のコメ不足で関心が高まったこともある」と話す。
都内の女性は、現場を学ぼうと参加したという。「自分たちが知らないことが気になった。もっとお米づくりのことを知りたかった」。別の女性は「子どもにコメづくりの大変さを感じてもらいたかった。自分でつくったお米、お酒も楽しめるのも魅力です」。
「お米目当て、ではない」
県内でも、農林水産省の備蓄…