2期目のトランプ政権は、何を目指すのか――。トランプ氏は4日、自らのビジョンを国民に示す施政方針演説に臨んだ。だが99分間に及んだ演説は自画自賛が先行し、今後の具体的な政策に触れることは少なかった。五つのポイントに分けて、演説を振り返る。
ポイント1 史上最長の長さ、「実績」並べ立てる
演説の多くは、トランプ氏による自画自賛に充てられた。
冒頭で「米国は戻ってきた」と宣言すると、議場は身内の共和党議員による「USAコール」に包まれた。そこから数十分にわたり、トランプ氏は就任から43日間で挙げた「実績」をこれでもかというほど誇ってみせた。
- トランプ氏「相手が関税を課してくれば我々も」 演説で「実績」列挙
海外への援助をすべて凍結。腐敗した世界保健機関(WHO)から脱退。DEI(多様性、公平性、包摂性)の政策に終止符を打つ――。保守的な支持者たちを喜ばせる言葉を並べる姿勢は、選挙戦での演説のようだった。
「政府効率化省」を率いるイ…