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校歌を歌う留萌の選手たち=旭川スタルヒン

(24日、第107回全国高校野球選手権北北海道大会旭川地区1回戦 留萌9―2羽幌 7回コールド)

 「紫匂う暑寒岳――」。旭川地区の開幕戦に勝利した留萌の校歌が響いた。来夏から大会形式の変更で、この夏が最後の地区大会。校歌が流れる中で、「54年前の快進撃をもう一度」と周囲の期待も膨らむ。

 留萌は1971年夏、一度だけ甲子園の土を踏んだ。北大会決勝は旭川竜谷(校名は当時)を3―2で破って優勝。甲子園では開幕戦で県岐阜商に0―1と善戦した。試合の映像は長らく学校祭で上映された。

 北・南北海道大会に分かれた59年以降、旭川地区代表が甲子園に出場したのは28回、計7校。このうち旭川市以外の唯一の高校が留萌だ。

 この日、約400人の生徒とともに声援を送った保護者会の小川英利さん(54)は「甲子園出場は私が生まれる前だが、一度出ているからこそ、かなえられない夢じゃないんです」と期待する。

 今年は強豪校と練習試合を積み、チームをつくってきた。阿部隆厚監督は「このチームは十分期待できる。この勢いに乗って夢をめざしたい」と話した。

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