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労災保険の遺族補償年金をめぐり、国を提訴した男性=2025年7月29日、東京・霞が関、宮川純一撮影

 労災保険の遺族補償年金について、夫のみに年齢要件が課されているのは男女差別で違憲だとして、岩手県の男性(59)が28日、国に不支給処分取り消しを求めて仙台地裁に提訴した。

 「妻がなくなった場合と夫がなくなった場合とで、国の給付に不平等があることはおかしく、制度は改めるべきだ」。厚生労働省で29日に会見した男性はそう訴えた。

 男性の妻はデイサービスセンターに勤務していた2020年9月、うつ病で自死した。

受け取れた給付の差 1千万円以上

 男性は妻の死亡当時54歳で…

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