ダウン症の男性が描いた絵画の展示「ぼくの感じた世界」が、30日から東京都中央区八重洲のギャラリー「T-BOX」で開かれる。5年前に急死した兄を思い描いた作品や、命の大切さに思いをはせた作品など、30点ほどが展示される。
栃木県栃木市在住のさとう周太さん(34)の絵は、大好きだった兄の良太さんにまつわるものが多い。青、白、金、銀を組み合わせた「天国」は、良太さんが暮らすであろう空をイメージした。赤い花束を描いた「記念日」は「父の日、母の日だけではなく、兄弟の記念日があったらいいのに」との願いを込めた。
昨年10月に続き、同ギャラリーでの2度目の個展で、新作を中心に展示する。さとうさんは「心に感じたことを、明るい色を使って描くのが好き。たくさんの人に見てもらって、幸せになってほしい」と話した。展示は30日から6月3日まで。問い合わせは、「T-BOX」(03・5200・5201)へ。