漁船が沈没した海域で生存者の捜索をする海上保安庁の巡視船=2025年1月6日午前9時36分、茨城県の鹿島港沖、朝日新聞社ヘリから、恵原弘太郎撮影

 6日午前2時10分ごろ、茨城県の鹿島港から東に約30キロの沖合で「巻き網の漁船が転覆した」と、近くを航行していた船から118番通報があった。

 鹿島海上保安署によると、乗員20人のうち15人が日本人、5人がインドネシア人だった。17人が救助されたが、50代と60代の日本人男性2人の死亡が確認された。ほかの15人は、命に別条はないという。海保などは、行方がわかっていない40代と60代、70代の日本人男性3人を捜索している。

 転覆した漁船は大津漁協(同県北茨城市)所属の第8大浜丸(80トン)。海保によると、救助された乗員は「揚網中、網に魚が多く入ったことで徐々に船体が傾いた」と話しているという。

 大津漁協によると、転覆した第8大浜丸は5日昼に大津港から出航。別の2隻とともにイワシ漁をしていたという。

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