米国から韓国語で本やコラムを執筆している作家ロバート・ファウザーさん(62)は、これまで日本語を含む10以上の言語を身につけてきました。父が撮った終戦後の京都の写真を見て海外への関心を高め、外国語を学び始めたというファウザーさんは、第2言語の習得について研究してきた言語学者でもあります。京都や鹿児島の大学で英語や韓国語を教えた経験をもとに、「英語は日本で必修でなくてもいいのでは」とも話します。
――何カ国語を使えるのですか。
母語は英語で、仕事として使える外国語は日本語と韓国語です。ドイツ語は日常会話はできますが、学問の話はできません。
スペイン語も簡単な会話はできます。フランス語は読んだり聞いたりができる程度。ラテン語や中国語、エスペラント語なども学んできました。最近学び始めたのはイタリア語です。
――今は外国語をどのように使っていますか。
米国に住んでいるので、日常的に外国語で会話をする機会は少ないです。 そのため毎日欠かさず、三つ以上の言語に触れる時間を作っています。毎朝、英語と韓国語、日本語でそれぞれニュースサイトをチェックしています。合計45分くらいでしょうか。最近は韓国語での執筆が主な仕事なので、そのために韓国語のサイトをチェックしたり日本語の本を読んだりして、情報を集めています。
英語と日本語は互換性のない「遠い言語」
――語学の学習で重要なことは何ですか。
外国語の習得は複雑な仕事で…