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瓶詰めされたワインは次々にかごに入れられていた=2024年11月7日午前10時14分、石川県穴水町旭ケ丘、小崎瑶太撮影
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 「能登ワイン」(石川県穴水町)の醸造所で7日、新酒「能登ワインヌーボー」の瓶詰め作業があった。元日の能登半島地震後、初めて収穫されたブドウを使ったもので、16日から県内の酒店やスーパーで販売される。

 この日詰められたのは赤ワイン約4千本。10月31日に詰めた白ワイン約2千本とともに販売される。いずれも720ミリリットル(税込み1925円)。

 元日の地震では貯蔵タンクが揺さぶられ、ワイン約1万リットルが漏れるなどの被害があったが、出荷にこぎつけたという。

 ブドウは9月中旬~10月上旬に収穫。暑さの影響で、昨年より約10トン減の約80トンだったが、ヌーボーは例年通りの出荷を見込む。

 製造係長の大目裕司さん(39)は「震災はあったが、ブドウがよく育ってくれた。能登の復興の一助になればと思いを込めた」と語った。

 営業課長の丸山敦史さん(51)は「できあがったワインを見ると、力を合わせてよくここまで来られたと感謝の気持ちがわき上がる。鍋にも合うので、家庭で気軽に楽しんでほしい」と話す。問い合わせは同社(0768・58・1577)。(小崎瑶太)

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