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「創造的復興元年」と書かれたボードを背に記者会見する、石川県の馳浩知事=2025年1月6日午前、県庁、土井良典撮影

 石川県の馳浩知事は6日、年頭の記者会見を開き、新たな年を能登半島地震と豪雨災害からの「創造的復興元年」と表現した。48年前まで開かれていた「能登駅伝」の復活や輪島塗の若手人材育成の取り組みを進めるという。

 馳知事は冒頭で、能登駅伝の復活に言及。県によると、能登半島の国定公園指定を記念して1968年に始まった学生駅伝という。3日間かけて富山県高岡市から石川県珠洲市や輪島市を経由し、金沢市までを結ぶ26区間計342キロで競った。しかし経済的な事情などから77年の第10回大会で終了したという。

 昨年の9月県議会で、県議から復活を望む声があり、復興の目玉として馳知事も前向きな答弁をしていた。知事は、大学生の参加を基本とし、数年内の開催をめざすと述べ、新年度にコースの大枠を含めた基本計画の策定に着手すると説明。「記録より記憶に残る大会を目指す」と語った。2日間のレースとして提案するという。

 また、輪島塗の若手人材の養成施設(年5人程度、養成期間2年)を輪島市内に立ち上げ、卒業生を雇う事業者に奨励金を3年間交付する方針も示した。

 来春に予定される知事選については「次の知事選に挑戦することは3年前から申し上げている通り」と述べ、立候補に意欲を示した。

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