国連気候変動会議(COP29)が11日から、アゼルバイジャンの首都バクーで始まる。気候変動対策や各国のエネルギー政策に大きな影響を与える重要な国際交渉の舞台だ。日本の政策にも関わる重要な論点がいくつもある。

2024年10月31日、アゼルバイジャンの首都バクーに登場した国連気候変動会議(COP29)のロゴ=ロイター
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日本のエネルギー構成、年内にも方針案

 日本は現在、国のエネルギー基本計画の議論の最中だ。火力や原発、再生可能エネルギーなどを、どんな構成割合にして将来の電力をまかなうのかといった方針案が、年内にもまとまるとみられている。

 その前に開かれるCOP29で激しい駆け引きが繰り広げられそうなのが、成果文書における、温室効果ガスを出す石炭などの化石燃料削減の表現ぶりだ。発電の8割を化石燃料に依存する日本にとっても影響は大きい。

 化石燃料に対する世界的な包…

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