倉敷天城の岡本遥介選手=2025年7月13日午後0時3分、マスカット、上山崎雅泰撮影

(13日、第107回全国高校野球選手権岡山大会1回戦 倉敷天城4―3笠岡商=延長十回タイブレーク) 倉敷天城の岡本遥介選手(3年)は、負傷した選手との交代で七回表の途中から守備につき、その裏の打席で笠岡商に1点差に迫る犠飛を放った。

 さらに、タイブレークの延長十回裏無死一、二塁、先頭打者として左打席に立つと、牽制(けんせい)悪送球で二、三塁に。すると、サインがバントからヒッティングに変わった。「自分が決めるんだという意識に変わった」。内角低めの球を引っ張ると、詰まりながらも内野安打になり、三塁走者がサヨナラのホームを踏んだ。

 速球派ぞろいの笠岡商との対戦が決まった後、マシンを使って速球を打ち返す練習を重ねた。「打った瞬間は頭が真っ白になったけど、大事な場面で打てたのは自信になりました」

 次戦はスタメンでの出場を目指す。「もしそうでなくても、アクシデントでいつ出場が回ってくるか分からない。チームを支えられる選手でいたい」

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