「全国レベル」の演奏も繰り広げられる関西大会に、25回連続で挑む。
第74回関西吹奏楽コンクール(関西吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)の高校A部門に和歌山県から出場する向陽中・高の吹奏楽部は、同じく県大会で代表に選ばれた星林と並んで、県内では不動とも言える「トップ校」だ。
ただ、関西大会の雰囲気には「圧倒される」と、中村瑚雪部長(3年)は言う。
音の始まりがそろっているか、音程は合っているか、イメージを共有できているか。関西大会で金賞を得る学校は、1曲の中に膨大にある「基本」をちゃんと押さえてくる。
自分たちも、どこまでそれができるかだ。部員たちにアンケートで目標を尋ねたところ、ほとんどの答えが「関西で金賞」だった。
中村さん自身も「金賞はあこがれ。金賞をとりたい」と言う。向陽が関西で金賞を得たのは2006年が最後だ。
予定では、兵庫県尼崎市で開かれる高校A部門の日程は9月1日。今年も挑戦の舞台だ。(榊原織和)