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乗客らの救助に使われた桑原丸=桑原正樹さん提供
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 松江市の宍道湖で7月26日夜、ナイトクルーズの旅客船が航路を外れて浅瀬に乗りあげ、航行不能になる事故があった。連絡を受けた漁船がクルーズ船と陸地を4往復し、乗客・乗員計13人を救助した。

 午後9時10分ごろ、宍道湖漁協参事の桑原正樹さん(39)は市内の自宅近くの料理店から「知り合いの船が動けなくなっている」と連絡を受けた。すぐに所有する「桑原丸」(0・7トン、全長5・7メートル)で出航し、状況確認に向かった。

 10分ほどで現場に着くと、クルーズ船(19トン、全長12・3メートル)が浅瀬で座礁していた。乗員は「航行不能です」。乗客たちは落ち着いていたが、救助がいつ来るか分からない。「自分の船で運ぶしかない」

 クルーズ船と桑原丸は大きさ…

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