4月13日に開幕する大阪・関西万博の来場者案内などにあたるスタッフ「ゲストサービスアテンダント」の研修が20日、人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場内で開かれた。本番をイメージしながら、来場者対応の流れを確認した。
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アテンダントは万博を主催する日本国際博覧会協会が雇った約千人で、年齢は18~66歳。案内所や忘れ物センターの運営のほか、会場巡回など様々な業務を担う。
この日は、週5日勤務する「コアクルー」約300人が研修に参加。13カ国語を翻訳できるディスプレーを使い、外国人への案内などを訓練した。視界を制限するゴーグルや車いすを体験し、高齢者や障がい者のニーズも確認した。
アテンダントの大学生風岡祐飛さん(25)=大阪府豊中市=は「これまでお辞儀の角度もそろえられるよう練習してきた。自分史上最高のおもてなしをしたい」と話した。
協会によると、アテンダントは昨年4~6月に募集し、600人強の枠に国内外から1万6828人が応募した。内定者の9割が近畿在住で、女性が8割を占める。インドや韓国出身の人もいる。時給は1850円。
コアクルーは開幕前までの半年間で計20回、125時間の研修を受ける。これまで、状況に応じたお辞儀の角度や、英語での接客を学び、3月中旬からは会場で実地研修を積んできた。
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