【香川】Nゲージの鉄道模型メーカー関水金属(KATO)とJR四国がコラボした初めての鉄道模型まつりが14、15日、高松市で開かれた。イベント開催の立役者となったJR四国の専務で鉄道事業本部長の長戸正二さんが、鉄道模型を含めた鉄道の魅力などを語る場面もあった。
KATO新規事業推進部長の清水久司さんとトークイベントに臨んだ長戸さんは、幼稚園児の頃、ブリキの貨車の模型を買ってもらったといい、小学生の頃から電車特急つばめ、寝台特急富士や旧型客車の夜行急行越前などに乗った。高校時代は四国で最後の活躍を見せていたDF50形ディーゼル機関車を追いかけた。
青函連絡船には7年間で延べ90回も乗ったという。「あの当時の北海道は鉄道好きにとって天国だった」。初めての海外は、日本からロシアに譲渡されたキハ58急行形ディーゼル車を追ってサハリンに渡った。
鉄道模型については、2000年ごろ、HOゲージのEF58形電気機関車の真鍮モデルを購入。特に国鉄型の電気機関車に思い入れがあり、現在は「自宅のロフトでNゲージより大型のHOゲージの模型を走らせている」と明かした。
車体を傾けることで通常より高速でカーブを通過できる振り子式車両をJR四国が開発、導入し、都市間特急に走らせていることに「在来線では全国トップクラスと胸を張っている」とも言及。清水さんは、5月に同社が発売したJR四国の8000系電車の模型も振り子式を再現していることを説明した。
まつりには両日で約3200人が訪れた。清水さんは取材に「イベントは長戸さんがいなければ実現しなかった。鉄道ファンだけでなく、親子連れが多くきてくれて、鉄道や鉄道模型に親しみを感じてくれたのでは」と話した。