立憲民主党が政治資金パーティーの「自粛」解禁に二の足を踏んでいる。先の国会での失態への批判が再燃する懸念があるためだ。一方、次期衆院選が迫る中、ライバルの自民党はパーティーを各地で開いており、自粛期間が2カ月を超えた立憲内では不満がたまっている。
- 批判やまず…立憲幹部ら一転「パーティー中止」 自民はひそかな笑み
7月9日の立憲党本部。非公開の執行役員会で、役員の一人が切り出した。「パーティーをどうするか。白黒つけたほうがいい」
立憲執行部が役員10人のパーティー自粛を5月下旬に決めて以来、議員個人や地方組織にも自粛ムードが広がった。次期衆院選が近づくなか、解禁を求める声が出ており、この日の役員の発言は党内世論を踏まえたものだった。しかし、泉健太代表や岡田克也幹事長の表情は硬いまま。その場で結論は出なかった。
発端は、自民派閥の裏金事件…