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米シカゴで開かれている民主党大会で22日、登壇したハリス副大統領=ロイター

 米シカゴでの民主党全国大会は22日、熱狂的な盛り上がりの中で幕を下ろした。新たな正副大統領候補になったカマラ・ハリス副大統領(59)とミネソタ州のティム・ウォルズ知事(60)は、大統領選の新たなスローガン「フリーダム(自由)」を、指名受諾演説でそろって強調。「後戻りしない」を合言葉に、トランプ氏の再選を阻む決意を示した。

  • カマラ・ハリス氏の40分 最重要の見せ場で訴えた五つのポイント

 撤退を決めた81歳のジョー・バイデン大統領に続き、バラク・オバマ、ビル・クリントン両元大統領、8年前に初の女性大統領を目指したヒラリー・クリントン元国務長官らが連日登壇。2カ月半後に迫る大統領選に挙党態勢で突き進む結束ぶりを強く印象づけた。取材した党員の多くが「オバマ元大統領を指名した2008年以来の盛り上がり」を口にし、興奮していた。

 6月末、民主党は、大統領選討論会でのバイデン氏の「惨敗」を受けて、どん底に近い状態に陥り、同氏の選挙戦撤退をめぐる内部対立も浮き彫りになった。一方、共和党は、トランプ氏暗殺未遂事件と、その直後に開かれた全国大会で結束を高め、勢いづいた。

 バイデン氏の撤退表明から1カ月で、この状況が劇的に転換することを、だれが予想しただろうか。

 バイデン氏は撤退表明とほぼ…

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