神奈川県小田原市は10日、アニメ「機動戦士ガンダム」で知られる映画監督の富野由悠季さん(82)と包括連携協定を結んだ。富野さんの作品や込めた思いをまちづくりに生かしていく考えだ。
富野さんは小田原市出身。2021年に「小田原ふるさと大使」に就任するなど、これまでも地域振興に力を貸してきた。市は今回の協定を通じて、若者の意識向上や地域の観光、文化の振興に取り組むとしている。
「ガンダム」シリーズや「伝説巨神イデオン」などの作品を手がけてきた富野さん。この日は市役所で協定に署名し、「自分の思いを若者に伝えられる、いい機会を提供していただいた。若い人たちには20代のうちに世界を見て回って、20年後に新しいものを発信できる人になってほしい」と話した。(清水敬久)