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宮崎駿監督が作ったパノラマボックス「ワラワラ」著作権2023 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli 著作権Museo d’Arte Ghibli
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 アカデミー賞など数々の賞を受賞した宮崎駿監督の長編アニメーション「君たちはどう生きるか」の構想や制作過程をみることができる「君たちはどう生きるか展 第二部レイアウト編」と題した展示会が、25日から東京都三鷹市の「三鷹の森ジブリ美術館」で始まる。24日には、報道内覧会が開かれた。

 展示されるのは「レイアウト」と呼ばれる個々のカットの詳細な設計図にあたる絵206点。薄い紙に鉛筆で描かれ、絵の横には「火事の照り返し左側から強く 地面はぐしょ濡れで輝く」「月光(月は雲に隠れてます)」などと、指示が書かれている。7年間の構想を経て制作された作品とあって、多くの人の手を渡り、くしゃくしゃになったものもある。

紙と鉛筆で描かれた「説得力」

 企画・監修した宮崎吾朗氏は、アニメ制作でコンピューターを使うのが当たり前になるなか、すべてを鉛筆と紙で描いている作品は、まれという。「現場の苦闘の始まりが、このレイアウト。紙に描いたものは説得力があり、見てほしかった」と語る。

■次回作?宮崎監督が没頭する…

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