弁護士の須須木健太郎さん(左)と父の永一さん=2024年8月1日、横浜市中区、中嶋周平撮影

 かつて弁護士が身にまとい、NHKの連続テレビ小説「虎に翼」にも登場した法服が、実家のタンスに眠っていた。

 杉原・須々木法律事務所(横浜市中区)所属の弁護士、須須木健太郎さん(42)の実家は、大正時代から代々弁護士をしてきた「弁護士一家」だ。

 法服があったのは、健太郎さんの父・永一さんの自宅だ。

 20年ほど前、曽祖父にあたる平次さんが亡くなった後、自宅のタンスから見つかった。「おもしろいからとっておこう」と大切に保管してきたという。

 平次さんが弁護士登録したのは1923(大正12)年。関東大震災が起きた年だ。

 関東大震災で当時の横浜地裁は壊滅的な被害を受けたが、偶然、秦野の事件現場を見に行っていたため一命を取り留めたという逸話もある。

「仏の平次」と呼ばれた

 一方、刑事事件で被告に親身…

共有
Exit mobile version