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島根原発の運転差し止めを求める仮処分の申し立てが認められず、支援者らの前で旗を出す関係者=2024年5月15日午前10時4分、松江市母衣町、白井伸洋撮影
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 島根、鳥取県の住民4人が中国電力島根原発2号機(松江市)の運転差し止めの仮処分を求めた申し立ては15日、広島高裁松江支部で却下された。申立人や弁護団らからは「不当な決定」などと憤る声が上がった。

 決定が出た午前10時すぎ、同支部前で、申立人の桑原浩司さん(64)と土光均さん(69)が「司法は住民を見捨てた」などと書かれた紙を掲げると、集まった支援者たちからため息が漏れた。土光さんは報道陣に対し、「私たちの声が届かなかった。非常に残念です」と語った。

 その後、弁護団は松江市内で会見を開き、「原子力規制委員会の判断をことごとくいれてしまっている。行政追随の思考停止決定」とする声明を発表。海渡雄一弁護士は、同支部が避難計画の実効性について何ら見解を示さなかったことについて、「裁判所は最も重要な論点を逃げた」と指摘した。

 申立人の後藤譲さん(65)は「避難計画について全く判断されていない。門前払いのような決定は許せない」、芦原康江さん(71)は係争中の控訴審で「あらゆる手立てを尽くしていきたい」と述べた。

 福井地裁の裁判長として関西…

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