弾劾(だんがい)裁判では裁判官のSNS投稿の是非が問われた
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 SNSの投稿で殺人事件の遺族を傷つけたなどとして罷免(ひめん)された岡口基一元判事。ベストセラー「裁判官の爆笑お言葉集」の著者・長嶺超輝さんは、罷免はやむをえなかったと言います。裁判官が国民に信頼されるためには何が重要なのかを聞きました。

 結論からいえば、岡口氏の罷免はやむをえなかったと考えています。

 もちろん、裁判官の表現の自由は尊重すべきです。裁判所の上層部の姿勢や、政府の政策を批判するのもかまわないと思います。

 しかし、岡口氏のSNSへの投稿には一般の人を批判したり、傷つけたりしているように見えるものがありました。そうした投稿を繰り返すと、「こんな裁判官には裁かれたくない」という思いを国民に抱かせてしまいかねません。

 私たちは、裁判の当事者にな…

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