「製造業対抗ミニ四駆大会」のコースを準備する学生ら=2025年5月13日午前10時9分、大阪市旭区大宮5丁目、前田智撮影

 企業や学生が技術と情熱を注ぐ「製造業対抗ミニ四駆大会」が24日午後1時から、大阪工業大学の梅田キャンパス(大阪市北区)で開かれる。自らの技術を一つ以上入れてつくったミニ四駆を、技術を紹介しながら走らせる。観覧無料で「真剣に楽しむ姿を通して、次の世代に製造業の魅力を伝えたい」という。

 大会は大阪工業大が主催し、大阪府内などの製造業の企業でつくるグループ「ザ・クラフターズ」が運営する。同グループは、企業が技術を披露したり若い世代が学んだりする場として2023年にミニ四駆の大会を始めた。

 今回は30チーム以上が参加。1周約18メートルのコースで速さを競う。技術力や外観などの表彰もある。

 コースづくりは、大阪工業大の学部や大学院で機械工学などを学ぶ学生らが手がける。松本昌大さん(22)、横山浩大さん(22)、荒木俊哉さん(21)の3人は、ジャンプすればゴールへの近道になるルートなどを考案。ジャンプ台の角度などを試行錯誤した。荒木さんは「『そこに力を入れるか』という思いもつかない車に出てほしい」と期待する。

 会場には企業ブースも設け、学生との交流会も開く。ザ・クラフターズの戸屋加代会長(46)は「子どもたちに見に来てもらって、『自分もやってみたい』『製造業に関わりたい』と関心を持ってもらえればうれしい」と話す。7月には大阪・関西万博の会場でも大会を催す。

共有
Exit mobile version