柏戦でアシストを決める川崎の三浦颯太=2025年2月22日、三協フロンテア柏スタジアム、加藤秀彬撮影

 自在に左サイドを駆け上がり、味方へぴたりとクロスを合わせる。その正確なキックは、フリーキックでも力を発揮する。サッカーJ1川崎フロンターレにとって、今季の大きな強みになっているのが、DF三浦颯太(24)の左足だ。8日時点で、リーグトップタイの4アシストを記録している。

 6日のFC町田ゼルビア戦でも、先取点の起点となった。左サイドでボールを受けると、前方へパス。すぐさまダッシュし、ペナルティーエリアに進入してリターンを受けると、低いクロスを中央へ。こぼれ球からゴールが生まれた。

 三浦によると、自身のクロスは「何種類か球種がある」という。緩いカーブか、鋭く曲がる弾道か。球の速さも使い分ける。「どういう球を蹴るか、試合ごとに研ぎ澄まされている」

 持ち味は、中高時代に培われた。東京都出身。中学時代はFC東京の育成組織で、守備的MF(ボランチ)としてプレーした。中盤で左右に球を散らし、前線へ長いパスを送るのが得意だった。「遠くに、低いボールで短時間で届ける。単純だけど、プロでも蹴れない人は意外と多い」

 ただ、試合にあまり出られな…

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