リコールを呼びかける集会で「大リコール大成功」を意味する旗を振る参加者=2025年7月19日、台北、高田正幸撮影

 台湾で最大野党・国民党の立法委員(国会議員)計31人に対する解職請求(リコール)の是非を問う投票が26日から行われる。過去最大のリコール投票で、立法院(国会)の形勢逆転につながる可能性がある。リコール運動を展開してきた市民団体は「親中派立法委員」の解職を主張して運動を展開している。

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 リコール投票は、計31の市民団体から、規定の署名を受け取った中央選挙委員会が今月18日までに実施を決めた。26日にはこのうち24人に対する投開票が行われる。

 「リコール同意は、反共(中国共産党への反対)の更なる力になる」。台湾中部の台中で11日にリコール活動を進めてきた市民団体が行った街頭活動で、参加者がスローガンを叫んでいた。多くの人が「反共保台(中国共産党に反対し、台湾を守る)」という手旗を持っていた。各地の市民団体は連携しつつ、街頭活動でこうした主張を展開している。

「国民党と共産党が協力」主張も

 「当初はここまでリコール運…

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