6回目の世界選手権に挑む飯塚翔太=2025年8月21日

 日本陸連は2日、13日に開幕する世界選手権東京大会の代表選手を発表し、男子200メートルで飯塚翔太(ミズノ)が5大会連続6回目の代表入りを決めた。前回の東京大会が開催された1991年生まれで34歳の飯塚は、長年トップ選手として走り続ける秘訣(ひけつ)を、200メートルという種目に対する「試行錯誤」と話す。

 今大会に向けては昨年に水久保漱至(そうし)(宮崎県スポ協)が、今年5月には鵜沢飛羽(とわ)(JAL)が参加標準記録(20秒16)を突破し、実質残りひと枠に。飯塚は春からレースを重ね、標準記録には届かなかったが、ランキングで出場が決まった。

 「毎朝、コーチから送られてくるランキングをチェックしていました。連戦があって非常に体力を使う流れで、練習をする期間を取れないこともあった。とはいえ、万全じゃなくても無理やりパフォーマンスを出さないといけない。気持ちだけは前向きにやっていきました」

 今季のベストは8月3日の富士北麓(ほくろく)ワールドトライアルで出した20秒45。中大3年の2012年にマークした20秒45から、これで14年連続で20秒50切りとなった。

 「自分が初めて参加した12年のロンドン五輪の参加標準記録が20秒5台(20秒55)だったので、それをずっと突破するのが、自分のひそかな目標ではあるんです。過去の自分に絶対に負けない、というところでやっている」

 五輪はロンドン大会から昨年…

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