「説教」や「無視」など、会話から人を排除する行為の背景にある構造は何か。マンスプレイニングについて取り上げた寄稿(言論サイトRe:Ronで1、2月に配信)が反響を呼んだ哲学者の三木那由他さんに、フォーラムのアンケートをふまえて聞きました。
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マンスプレイニングは、ジェンダー間の行為に限らず、個人の性格による問題では、と指摘する声がありました。確かにコミュニティーや個人の関係性によっては女性が男性に説教する場面もあるでしょう。それでも、この社会のデフォルト(初期設定)が男性中心なのは否定できず、議論すべきなのは性差別の構造だと思います。
- 【フォーラム「知っていますか? マンスプレイニング」アンケート結果はこちら】
性的少数者や障害者にも向けられる
私はトランスジェンダーとい…