昨年10月の衆院選をめぐり、朝日新聞広島総局に情報が寄せられた。それは「お知らせ」と題する1枚紙に、疑問を投げかける内容だった。お知らせを作ったのは広島市内のある町内会で、「衆議院議員の奥様が、学区内をご挨拶(あいさつ)にまわられます」「お誘いあわせ是非お出かけ下さい」とある。選挙期間中に、特定の候補者側の集まりに参加を呼びかける内容だが、どういうことなのか。
お知らせには、この町内会がある選挙区で立候補した候補者の妻が、選挙期間中に公園を訪れる、と記されていた。記者が当日向かうと、約40人が集まっていた。なかには、お知らせの紙を手にした住民もいた。
妻は公園で「皆さんにお世話になりながら選挙を戦っていく」「最後までよろしくお願いします」と訴え、握手したり写真撮影に応じたりしていた。
「各町内会でお集まり頂き」後援会の内部文書が住民にも
この町内会は、市長の認可を…