奈良市の奈良国立博物館で開催中の特別展「超 国宝」(朝日新聞社など主催)の来場者が10万人を超え、13日、記念のセレモニーがあった。
- 「超 国宝」展、奈良博で4月19日に開幕 国宝112件が一堂に
東京都武蔵野市の会社員長谷川みのりさん(32)と会社員市瀬マルコさん(26)に、井上洋一館長から図録などが贈られた。長谷川さんは、奈良市に住む両親から展覧会をすすめられて来館。「テレビで見た唐招提寺の『金亀舎利塔(きんきしゃりとう)』の透かし彫りがきれいで、実際に見るのを楽しみに来ました」と話した。
井上館長は「奈良博の研究員が『超』まじめに取り組んだ特別展です。ご覧頂いた方々に文化を大切にする心のともしびがともってくれたなら、こんなにうれしいことはない」と話した。
展覧会は前期と後期で一部展示替えをおこない、5月20日から始まる後期には中宮寺の国宝「菩薩半跏(ぼさつはんか)像(伝如意輪観音)」や伊藤若冲筆の国宝「動植綵絵(どうしょくさいえ)」などが展示される。6月15日まで。一般2200円など。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。