軽やかに阿波踊りを披露する踊り手ら=2024年8月12日午後6時15分、徳島市紺屋町、内海日和撮影

 徳島市の阿波踊りは12日、屋外での演舞が始まった。街全体に「踊る阿呆(あほう)」の姿があふれ、5年ぶりに復活した繁華街近くの紺屋町演舞場にも多くの「見る阿呆」が詰めかけた。地元の商店主らは盛り上がりに期待を高めている。

 午後6時前、紺屋町演舞場の桟敷開きで、演舞場の協賛企業バルの中田一生(かずき)社長(40)があいさつした。「今年の阿波踊りは、この紺屋町がどの演舞場よりも一番盛り上がるように、準備を進めて参りました」。貸し駐車場を経営する同社は、町内に本社を置く。

 復活を後押ししたのは、市内の企業経営者らでつくるNPO法人「阿波まち活性協議会」だ。地域の商店主や住民らに復活を望むかアンケートを実施するなどして、コロナ禍以降、活気が戻りきらない地域の盛り上げを模索してきた。

 紺屋町演舞場はもともと、市中心部に3カ所あった有料演舞場のうち、最も規模が小さく、知名度も低かったという。

 新町川沿いの公園内に設けら…

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