11日開票された荒川区長選は、政党の応援を受けなかった前都議で無所属・新顔の滝口学氏(54)が当選した。自民、公明両党の推薦を受けた前区議の町田高氏(50)は敗れ、20年ぶりに新区長が誕生した。「目に見えないところで自公への批判があった」――。町田陣営からは裏金問題への恨み節が漏れた。
「町田、2万7千。滝口、3万」
開票が始まってまだ1時間あまりの11日午前10時ごろ。町田氏の選挙事務所に開票所にいる関係者から、各候補の得票について一報が入ると重苦しい雰囲気に。「負けか…」。続々と訪れ始めた支援者は肩を落とした。
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