新金剛トンネル建設推進決起大会で配布されたパンフレットの表紙=阪田隼人撮影

 「この計画をしっかり進めることになった。責任を持って対応する。自民党を代表してお約束したい」

 参院選公示直前の6月29日、奈良県南部の過疎自治体である五條市のアリーナに現れた森山裕・自民党幹事長の言葉に、詰めかけた約1700人から大きな拍手が湧き起こった。

 計画とは、市と大阪府側の約10キロ区間を結ぶ「新金剛トンネル」の建設を指す。地元では「過疎解消の特効薬」として以前からあった構想だが、このほど「国が主体となって検討する」ことになった。そこで市民とともに機運を高めようと、市などが企画した決起大会だった。

「森山さんの政治力で」

 ただ、実質的には選挙を見据…

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