小田凱人(ときと、東海理化)は6日(日本時間7日)にテニスの4大大会、全米オープン・車いすの部、男子シングルスの決勝に挑んだ。勝てば、パラリンピックと4大大会のすべてを制する「生涯ゴールデンスラム」の偉業となる。
車いすテニスのシングルスでは、男子の国枝慎吾、女子のディーデ・デフロート(オランダ)に次いで3人目、19歳3カ月の小田は最も若くしての達成となる。
本当にまだ10代なのか。
小田と話していると、そんな錯覚に陥る。それは彼が4大大会に出始めた16歳のときから、感じてきたことだ。
「選ばれし者」
全米オープンに向けてニューヨークに出発する前の8月、彼から聞いて印象に残った言葉だ。
そんな自覚を持つきっかけは…