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参院予算委で、公明党の谷合正明氏の質問に答弁するため挙手する石破茂首相=2025年3月6日午前9時4分、岩下毅撮影

 石破茂首相が当選1回の自民党衆院議員15人に10万円の商品券を配った問題について、首相は首相公邸で開かれた懇談会の「お土産」だったとねらいを説明した。懇談会自体は政治活動ではなく、法律上の問題はないとも強調。だが、出席した議員らへの取材から、政治に関わるやりとりがいくつもあった事実が浮かび上がってきた。

 首相の秘書が商品券を配ったのは3日の日中。懇談会は、同日午後6時33分から開かれた。首相と新人議員のほか、林芳正官房長官、橘慶一郎、青木一彦両副長官が参加した。

 公邸は、首相が仕事をする首相官邸の隣に立つ生活拠点だ。現在の公邸は、旧官邸を改修して2005年から使われている。私的スペースのほか、首相主催の晩餐(ばんさん)会などで使用される大ホールなどの公的スペースもある。

首相が語った思い出、心構え、意気込み

 その公邸内の一室で、出席者が大きなテーブルを囲んだ。首相の左側に林氏と青木氏が、右側に橘氏が座り、新人議員は50音順に並んだ。

 やがて料理が運ばれてきた。首相や青木氏の地元である山陰地方のモクズガニやジビエ料理のほか、ラムチョップ、カツレツ、ハンバーグなどが次々に並び、ワインも用意された。

 懇談会の費用について、首相…

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